デジタルネイティブと言われる子どもたちは、保護者のかたや学校の先生がたがこれまで経験してこなかったようなワールドを居場所としています。その居場所は保護者や教員にとって「見えない」「わからない」、そして「関われない」のです。このようなワールドの中で子どもや若い人たちは、大人たちもこれまで経験したことがないような深刻なトラブルに遭遇している場合があります。
私たちはこれまでの臨床実践の中での経験から、「最近の子どもや若い人たちが、何故いとも簡単に他人から手なずけられてしまうのか?」という問いを立て、その研究を積み重ねています。これらの研究結果の一端から、現実世界における『孤独感』というキーワードを再認識することとなりました。私たちはさらに、「『孤独感』を解消するにはどうしたらよいのか?」という問いを立て、いくつかの研究を続けています。
今のところ私たちが辿り着いた『孤独感』解消への最適解は、『集まること・対話すること・学びほぐすこと』です。そして大人たちが、『集まること・対話すること・学びほぐすこと』の価値を子どもや若い人たちに伝えていくことです。
しかしながら、大人でさえ『集まること』すら難しいものです。そして『対話すること』はもっと嫌なのです。「どうしても知りたいことはネットで検索すればいいじゃないか」と思うのです。これでは『学びほぐす』こと、すなわち認識論的な変化は起きません
そこで、私たちの研究所では、まずは子どもや若い人たちの周りにいる大人、すなわち保護者や学校の先生、心理職等の専門家が『集まる・対話する』きっかけを提供し、これまでの子ども観を『学びほぐす』ことができるような互恵的な学びのスペースを設えていくことにしました。
学校教員のかたが撮影した親子の写真を展示しました
思春期心性のトピックスを学ぶ講座、スクールカウンセラーを対象とした継続的な研修会、専門家の個人研修機会など、さまざまな学びのスペースを設えています。
写真展やアロマクラフトなど一般の人たちが交流できるイベントを開催しています。また専門家同士の親睦会も開催しています。参加することによって「明日から元気が出る!」ことを目指します。
研究所では、積み重ねている調査研究や臨床実践を相談業務に還元しています。思春期青年期の子どもさんや若い人たちが抱える問題を解決するために保護者のかたの相談をお受けしています。
「見えない」「わからない」ワールドを居場所とする子どもや若い人たちの心を理解するためには、寛容で柔軟な精神、あえて専門用語に言い換えれば、レジリエンスまたはネガティブケイパビリティーといった資質の涵養が必要ではないでしょうか。
ではどのようにレジリエンスやネガティブケイパビリティといった資質を涵養できるのでしょうか。私たちの答えの一つは、『まずは素朴に子どもや若い人たちをじっくりと観察すること』です。研究所の講座や研修会は内容が良質であることは大前提として、その上で私たちは『じっくりと観察することの恩恵は、これまでの子ども観を学びほぐすことである』という体験を提供しています。
横浜思春期問題研究所では「明日から元気が出る!」を目標とした各種研修機会を提供しています。単回の講座・研修会はその都度、メールマガジンや研究所のSNS広報等を用いて内容や参加費をお知らせします。
横浜思春期問題研究所では、「いじめ」「事件事故」「性被害」のトラウマで苦しんでいる子どもや若い人、そしてその保護者のかたを対象とした相談室を運営しています。適切なかたがいらっしゃったら、ぜひご紹介ください。
個人SV、グループSV、事例検討会、初期研修(資格取得5年目までのこどもに関わる心理職のための個人研修)
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